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【黒子のバスケ】帝光の天使(中学校編)

第6章 ー天使の穏やかなる放課後ー


バスケ部の部長である虹村であっても、赤司が連れてきたマネージャーの律とはほとんどかかわりがなく、どんな人物なのか掴めていない。
赤司が律をマネージャーとして入部させたいと連れてきたときに、律の能力は体験済みで赤司が強く入部を薦めているのも理解できた。
ただ、普段の言動からはそんな力を秘めているとは1ミリも感じないから不思議なのだ。
いつもふにゃふにゃ笑って、天然な発言をし、そして何故かキセキの世代の面々を次第に惹きつけている。
本当に不思議な存在だと思っている。
普段の練習では話すこともないので、こんな機会だからと律とも話してみることにした。

「橘は家、こっち方面なのか。お前、4月から転校してきたんだろ?もう慣れたか?」

虹村と律の間に赤司を挟むような形で歩いていたため、赤司を避けるようにひょこっと顔を出して律を見る。
律は虹村に話しかけられたのが嬉しかったのか、虹村の真似をするようにひょこっと赤司の横から顔を出した。

「うん!律の家はここを真っすぐ行ってちょっと曲がったところにあるから迷わないよー」

「お、おう、そうか」

「慣れたか?」と訊けば、「はい、おかげさまで」的な回答が返ってくると思っていたがいろいろツッコミどころ満載の律の回答にさすがの虹村もツッコむことができず苦笑いで済ませてしまった。
すぐ横の赤司を見てみればおかしそうにクスリと笑うと、「橘、先輩には敬語を使うものだよ」と優しく窘めてくれた。

「あ、そっかー。道がわかりやすいから迷いません!」

元気よく言い直してくれたのだが、やはり虹村の期待していた答えではないためどうしたものかと苦笑い。

「虹村さん、橘と話すときは少しコツが必要なんです。橘、虹村さんは登下校に慣れたかを訊いているんじゃないと思うな。学校生活全般について訊いているんだよ」

「うん!毎日楽しいです!」

赤司がかみ砕いて伝えてくれて初めて虹村の質問にあった回答が聞けた。
その直後に「先輩には『うん』じゃなくて『はい』だ」と赤司が窘めると、律は「はい!」と元気よく返事をするやり取りは少しコントのようだ。
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