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ゴーストハントの世界へ行っちゃった

第1章 気がついたらユーレイが見えるように!?


その日から、怯えるように1週間を過ごした。どこに行っても突然現れるソイツらに正直、恐怖でどうにかなりそうだった。そして迎えた週末、私はお祓いをしてもらうため某寺へと来ていた。

「今日はどのような内容で。」

その質問に正直に答えることが出来なかった。流石に急に幽霊が見えるんですとは言えずに、無難に最近ついて無くて…と言った私に頷いた住職は長いお経を唱え始めた。
小一時間そのお経を聞いていたが、結果として何も変わらないというのが答えだった。高いお金を払ったのに効果がないことに正直に話さなかったせいかと思って、次の週末は少し離れたお寺へと向かった。そこの住職はそんなものが見えるなんてオカシイとは口には出さなかったが、あきらか馬鹿にしたような残念なものを見るような目で見られ、やはり小一時間くらいお経を聞かされたが、効果らしい効果は認められなかった。その次もそのまた次もそんなふうに週末を過ごしたが、どこも大概同じような反応であり結果もまたしかりだった。最終的に分かったのは寺だからといって心霊現象を信じているわけではないということ。中には真剣に話を聞いてくれる人もいたが、それもどちらかというとカウンセリングのような感じで、心を病んだと思われたようだった。

「…一体全体どうしたらいいのさ!!」

何故急に見えるようになったのか、どうしたら見えなくなるのか…私は情報を集めることにした。そこで思い出したのがお風呂事件の時に見たオリヴァーデイヴィスの記事。最初にインターネットを使ってみたが、真偽の程は不明でなかなか信用に足る情報は得られなかった。それから、そういった専門書を探した。胡散臭い雑誌のようなものから、何やら呪文等が書いてあるような本まで探したが分かったのは、オリヴァーデイヴィスが実在しており、イギリスのSPRの第一人者であること。原真沙子がテレビにたまたま出演していたのを発見したことぐらいだった。それで、確信した。私は、いつのまにかゴーストハントの世界へとトリップしていたのだと。正確には、私の住む世界線とゴーストハントの世界線が混ざったような感じであるが、まぁ大まかに言えばトリップと言えると思う。

そこからの行動は早かった。私は次の週末にある事務所を訪ねることにした。
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