第2章 邂逅そして、第一調査
SPRから連絡が来たのは、アレから数日後のことだった。麻衣ちゃんからの連絡で、今週の土日に会うこととなった。思ったより早い連絡に、正直驚いた。
そして迎えた土曜日。再び訪れたSPR、正直前回はぼーさんがいるとは思わず、テンションが上がりすぎないように気をつけるので精一杯だった。この時ばかりは謎の幽霊見える事件に感謝した。そして今日。まさかのSPR全員集合に正直驚きを隠せない。
「えっと…この方々は?」
知らないふりをするのも大変だ。やらかす前に早めに名前を知っておきたい。
「原真沙子と申します。今回の実験に協力させて戴きます。」
「真沙子は幽霊が見えるんだよ。」
にこりと付け加えてくれる麻衣ちゃんは可愛い。マジで天使だ。
「それから…「ジョン・ブラウンいいます。エクソシストやらせてもろうてます。」」
「私は、松崎綾子。巫女よ。」
「琳興徐です。」
それと、前回のぼーさんにナルと言わずもがな麻衣ちゃんと言った顔ぶれであり、本当に全員集合していた。
「それじゃあ始めます。とりあえず、ここでは証明のしようもないので、ジョンに依頼を持ってきてもらった。」
あぁ。それでジョンまでいるんだ。不思議に思ってたんだよね。巫女さんとぼーさんは興味から来る可能性は高いけど、原さんは証明にひつようだし。ジョンはどうしたんだろうって。
「依頼は、ある家で怪奇現象が多発するとのことだ。家族が出かけている間に、家具が移動していたり戸という戸が全部開いていたりするという。後は行ってみてからになるな。」
ということでSPRプラス私は、埼玉にあるというその家へと向かうことになった。道中はひたすら質問を受けた。いつから見えるようになったのか、どういう状況だったのか。お寺はどこにいったのか等…なんなら、その質問いるのか?と思うこともあったがそこはオタクである。ナルのためならとひたすら聞かれたことに応え続けた。