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金曜日の放課後図書室で【鬼滅】

第1章 不死川実弥との出会い


「ハァ、ハァ、ハァ」



長い事キスをしていたためお互い酸素を求め肩を上下させて呼吸をする



「なんで逃げなかったァ」


「ハァ、ハァ..逃げる理由がなかったので...」



そう返すと目を丸くする先輩


そりゃそうだ、突然キスされて挙句の果てには恋人でもないのにディープキスまでされたのに逃げる理由がなかったと言われたら誰だって驚くだろう



「お前、自分で何言ってるか分かってんだろうなァ」



少し顔を怖くさせて尋ねる先輩



「私そこまで馬鹿に見えます?」



少し煽るような口調で聞き返してやる



「はっ生意気だな」



そう言うとまた繰り返されるキス


この行為にどんな意味があるのか知らない


でも分かるのはいけない事だということ


腰に手を回されぐっと体が近づく
それを良いことに私も先輩の首に腕を回し、もっともっと言わんばかりに激しいキスに応える


お互い我を忘れるようにキスをし続け気づけば下校時刻が迫っていた


あの時下校時刻を知らせるチャイムがなっていなかったら何処まで行っていたのだろうか


そんなことを思いながらその日は帰路に着いた



______




最近話すようになった後輩がいる

名前は四季川冬華で一年生だ


毎週金曜日の放課後勉強しに来る四季川と話すようになったのは幼い兄弟達が誕生日にプレゼントしてくれたハンカチを拾ってもらったからだった


最初の頃こそぎこちなかったが勉強を教えてやるまでには話すようになった


そんな四季川との関係が変わったのは話すようになってから3週間ほどたった頃だった


その日は冨岡のせいで色々ありイライラしていた

それを発散したかったが生憎校内でそんなこと出来る訳なくて図書室でいつもの様に委員の仕事をしていたら四季川が来て勉強を始めた


その時なぜかあいつで発散してやろうと思った


なぜかは分からない、本当にふとそう思ったのだ


俺はゆっくりと近づき初めて話したあの時のように横に座った


名前を呼びかけるとこちらに視線を向ける四季川

本当に整った顔をしている...

吸い込まれそうな黄金色の瞳にきめ細かい白い肌、そしてぷっくりとした血色のいい唇


俺は吸い付くようにこいつに口付けた
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