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金曜日の放課後図書室で【鬼滅】

第1章 不死川実弥との出会い


それから毎週金曜日に行くと不死川先輩は居た


何の気なしに世間話する事もあれば勉強を見てもらうこともある
特に変わったことはなかった


そして明くる日の金曜日


いつものように図書室で勉強をしていると横に不死川先輩が座ってきた


また分からないところを教えてくれるのだろうか

頭の片隅でそんな事を考えながら解き進めていると不意に声をかけられた



「四季川ァ」


「...はい?」



先輩の方に目を向けるといつもと同時に唇が重なった


触れるだけの口付けだった


唇を離すとギラギラとまるで獲物を見つけたかのような目つきの先輩



「...どうしたんですか」



こんな時までなぜ冷静でいられるのか自分が不思議でしょうがない



「悪ぃなァ...我慢できそうにねぇんだァ」



そう言うと手を取り入口の死角になる奥の方まで連れてこられた

いわゆる壁ドンをされ20cm程の差がある先輩を見上げる



「....急にどうしたんですか?」


「嫌だったら殴ってでも逃げろォ」



それだけ言うとまたキスをし始める

しかし、先程のものとは違い今度は角度を変えて何度も何度もねっとりと貪るような甘いキス


最初は何もせずジッとしていたがやがて私もそれに応えるようにキスをした



「口開けろォ」



頭ではダメだと分かっていても体は正直で素直に口を開ける


少し開いた隙間から先輩の舌が侵入してきて私の舌が絡め取られる

ぴちゃぴちゃという水音が図書室内に響く



「ふっ...んふっ、はぁっ」



息が続かなくて合間合間に酸素を求めて息を吸うが余り意味はなくただ喘いでるようにしか聞こえなかった


それでも私が酸欠で失神しないようにギリギリのタイミングで口を離す先輩

意識が惚けてきて何度もお互いの舌が入り乱れ唾液がどちらのものか分からなくなった頃ようやく先輩が口を離した

ツゥっと銀色の糸が垂れる
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