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金曜日の放課後図書室で【鬼滅】

第3章 彼の思いを裏切って


金曜日


私は荷物を手に取ると足早に図書室へ向かった


少し荒くなった息を整えガラリと扉を開けるがまだ誰もいなかった


そりゃそうだまだ帰りのHRが終わって5分ほどしか経っていない


今日も行われるであろう行為に少し期待してしまっている自分がいる

落ち着けと自分の中で何回か唱えていつもの席に座り勉強を始めた

今日の授業で少しわかりにくいところがあったので入念にそこを解いていく


数学は1度つまずくとドミノ倒しの如くあとが分からなくなっていく

分からない所はきちんと分かるようにしようと勉強に集中した



そして最後の問題が解き終わり集中力の糸が切れた


するとそれと同時に目の前から声をかけられた



「よォ」



ギョッとして前を見ると不死川先輩だった

いつの間に居たのか...

目の前にいたのにそれに気づかないほど集中していたことがわかった



「すみません、あんまり集中してたものですから」


「気にすんなァ、学生の本分は勉強だからなァ続けろォ」


「えっ?」



勉強をそのまま続けろという先輩

今日はしないのか?

その考えをまるで見通したように



「なんだァ?それともヤりたいのかァ?」


「...いいえ、ありがたく続けさせてもらいますね」



あくまで私から求められない限りするつもりは無いのだろう

悟った私は今すぐにでもして欲しいくせに謎の意地を張り勉強を続けた



10分20分と時間だけが流れていく


本当に今日はしないのだろうか
少し不安になってきてしまった

足に何かが触れる気配がしてえっ!?と思いチラリと見てみると先輩の足だった


対面している距離はあまり遠くない先輩くらい足が長ければ足を伸ばせば私の陰部には余裕で届くだろう



それでもあえて平然を装う先輩


自分でもようやく察した
私を試しているのだ


足で陰部を刺激し続け私が折れるのを待つ作戦なのだろう


いいだろう乗ってやろうではないか

絶対に折れてやらない

そんな意味のわからない意地の張り合いが始まった
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