第2章 煉獄杏寿郎という男
「今日電車混んでたからもしかしたらそれかも」
そう伝えると納得した様子の杏寿郎
窓辺から差し込む月明かりによって彼の顔が照らされる
座っている彼に対し私はベッドに膝を着いて彼を見下ろしている状態
普段は見上げる方が多いのでなんだか新鮮な感覚だ
改めて彼の顔を見て
あぁ、私はこの人じゃない別の人に初めてを捧げたんだな
と、少し罪悪感がでてきた
しかし今更取り消せる訳でもないそれをどう後悔しても意味は無い
「冬華は本当に綺麗だな」
彼は建前を言うような人間ではない
自分でも顔は整っている方である自覚はあったため尚更少し照れてしまう
「杏寿郎だって、かっこいいよ?」
そう返すとよもやと少し照れている様子の杏寿郎
しかし、いつまでもこのままでいるわけにもいかない
私に関しては速攻寝てしまった為まだ制服姿なのでとりあえず風呂に入って来いと言われたのでそうすることにした
浴室で体を洗っていると足の間からドロリとした何かが流れる感覚がありギョッとして見てみると先輩の精子が流れ出ていた
まだ射精されたのが奥に残っていたのだろう
寝ている間にまた出てきたら困るなと思い指をナカに入れて掻き出す
指の動きに合わせて沢山出てくる先輩の精子
少しすくって舐めてみる
もちろん美味しいわけないしどちらかと言うと苦い
けれどこれが先輩の味なのか、そう思うとその場に居ないのに先輩に体を支配されている気分になる
このまま自慰しようかと思ったが杏寿郎が待っているので諦め体に残っている先輩の匂いや感覚を追い出すようにして体を流した