第1章 噴きあげ!
「じゃあ、とりあえず、敬語だけ解除で…」
「分かった!慣れてこれば呼び捨てでいいんだぞ!」
ー推しを目の前にして呼び捨ては無理でしょ!
和やかな雰囲気になっている中、私は胸の辺りがもやもやとしていた。
「あの…やっぱり、家賃タダは気が引けるから、半分くらいは出させてくれないかな?」
バイトも増やせば半分くらいは出せるかもしれない。
私がそういうと2人は顔を見合わせる。
「ここ結構家賃高ぇんだよな…〇〇万円くらいすんぞ?」
「ひぃっ?!〇〇万円?!」
あまりもの金額に金額を伏せてしまう。
言われてみれば駅近の一等地に立っているタワーマンションのほぼ最上階のところが安い訳なんかがない。
「そ、そんな…どうしよう…!」
ーやっぱり出ていくしか…!
「なら、家事炊事プラスで俺たちの夜を相手してもらうのはどうだ?」
とんでもない爆弾発言に私は目が飛び出そうだった。
「あ〜!それいいな!煉獄!お前、今日冴えてんな!」