第1章 噴きあげ!
「ここだ!」
煉獄先生はポケットからカードキーを出して、ドアにかざす。
鍵が開く音がした。
「ハイテクですね」
「そうか?どこのマンションもこうかと思っていたぞ!」
「それは違います…」
「よし!入って構わないぞ」
「失礼しまぁす…」
玄関は大理石のような柄をしていて、とても清潔にされている。
そこには少しくたびれたスニーカーが1足あった。
「彼女さん、足大きいんですか?」
「むぅ?彼女はいないぞ?」
「え?」
私と煉獄先生は2人で頭上にハテナを浮かべる。
確かによくよく見てみれば女の人の足の大きさじゃないし、どこかで見たことがあるような気がする…