第1章 噴きあげ!
しかし私にはもう1つ、問題があった。
ーれ、煉獄先生の顔が良すぎる!!
私は根っからの煉獄先生推しなのだ。
この学園に入学してから、煉獄杏寿郎一筋で、筆箱やシャーペンは煉獄先生の髪色とよく似た黄色とオレンジの色合いの物があれば買ってしまうし、煉獄先生が芋好きだと聞いた時には寝ずに芋の品種を全て暗記するくらいに煉獄先生のことが好きだ。
正直、心臓が絶対にもたない。
ラッキースケベがあったりして……
ムフフな妄想を頭の中でついつい巡らせてしまう。
「む!そう言えば、1つ言うのを忘れていたが、俺には同居人がいてな」
煉獄先生はマンションのエレベーターのボタンを押しながら私にそう言い放った。
「へ…同居、人…」
一気に私のバラ色な煉獄先生との生活は崩れた。
彼女さんだよね絶対…
チン、とエレベーターが目的地に着く音がして、扉が開くと私は煉獄先生の後ろに着いていく。
ーもし彼女さんだったら断ろう…