第2章 恐怖
リマside
私は、気分が悪くてずっと家にいた。
「あ、学校に連絡するの…忘れてた。」
まあ、もうお昼過ぎだし…いいや…
食材買いに行かなきゃいけないかな…
「…別にいっか。…でも、外の空気はすいたいかも………」
そんな軽いノリで外に出る。
流石に中学生が制服でうろうろする訳にも行かないので、まあ…無難にワンピース。着替え楽だし。
サラシもしっかり巻いた。
少し暑いから、靴はサンダル。
…
「今日は自販機も…ポストも…何も飛んでない。」
静かな池袋は、逆に気味が悪かった。
私が触っても大丈夫な男の人は…臨也とシズちゃん。それに新羅も。…あとはドタチンと…まあ、別にわざわざ触りはしないけど、拒絶反応は無くなった。
池袋で静かなのはいつまでも慣れず、やはり気持ちが悪かったので、なんとなく帝光中に向かって歩いていく。
____新宿や池袋にいたら、臨也に会ってしまいそうな気がしたから。
散歩感覚で出てるから、財布も携帯も何も持っていない。すごく楽。
時間を確認する。
「…もう、放課後だね。」
中学校のちかくまで来た。…勿論歩いて。
だって、財布ないし。
私が中学校の目の前に来て、暫くしたら生徒達が部活を終わらせて帰っていくのを見た。
…キセキの世代はいなかった。
少し薄暗い路地に入り込み、ちょっとだけ不安になる。
『~~~~~…』
え?今、何か聞こえた気が…
「!?…………?…………」
突如布で鼻と口を抑えられ、薬を吸わされる。
睡眠薬か…!
____そして私は意識を手放した。
『成功だ…行くぞ。』