第2章 恐怖
赤司side
翌日、教室には何も仕掛けられていなかった。
だが、クラスの人はみんなして藤井の味方についているようだ。
可「あんな理由でで…切られただなんて…っ」
俺達はそんな言葉に騙されない。
黄「あの、詳しい話を聞いてもいいっすか?」
だから、どんな演技をしようが、関係ないし、どんな事を言おうが意味がない。
可「白井さんがね…?…キセキの皆がかっこいいからって、私を出し抜いて近づこうとしないで。…あなた、目障りだから…って…それで、カッターで……ぅぅっ…」
周りの人は最低だのなんだのと言っている。
ただ、俺達はその理由を聞いて、それが嘘なのだと確信した。
緑「悪いが、俺達はそちらの味方につくつもりはない。
真太郎も迷いはない。
青「自分の目で見たものしか、信じねーから。」
大輝も。
周りはざわついていたが、俺達は迷わない。
男が怖くて近づこうともしないやつが、そんなことを理由にしてわざわざ男までを敵にするような行動をとるわけがないのだから。