第1章 夕日
桃井side
私が見たのは…さっきまでの態度からは考えられないほど感情的になってる、折原さんの姿だった。
そして、彼から言われた事は、想像もしなかったことだった。
____早く、赤司君達に伝えなきゃ…!!;
走って走って…皆を見つけた。
今日は部活もないから…皆で話せる…
桃「赤司君!!;今から皆に…話すことがあるから!!;」
赤「桃井か!…分かった。皆、今から俺の家に来てくれ。白井のことで、話し合おう…」
私は、リマちゃんが大ちゃんに怯えた理由を説明し、それと同時にもうリマちゃんを怖がらせないように、さっき折原さんに言われた事をそのまま…赤司君の家で皆に伝えた。
緑「なんだって!?;」
紫「あー…それで…」
黄「まだ分かってないこともあるっすけど…」
青「そーいうことかよ…」
黒「つまり、青峰君が嫌われてしまったわけではなかったんですね?」
赤「…桃井、ありがとう。この事は、俺達だけの秘密にしておくんだ。それから、皆…白井の味方について、何が何でも白井を守れ。。。」
そう、大ちゃんが嫌われてしまったわけではなかった…
____________「リマにはまず、男に触らせないでね。女の子なら良いけど…とにかく俺以外の男に触らせないこと。それから、絶対にリマを独りにしないであげて?…俺は中学生じゃないから、ずっとは一緒にいられないから…」____________
その言葉が意味する事とは、リマちゃんは、精神的になにかを抱えているということ。
それと、いわゆる男性恐怖症に近いものを持っているということ…
キセキ「………」
私達は頷き合ってお互いの意思を確認し合い、決意を固めた。
でも、現実は…そんなに甘くはなかったんだ………