第1章 夕日
臨也side
俺は保健室を出て、しばらく保健室の近くでじっとしていた。
聞こえてきたのは、リマの泣き声。
…俺は馬鹿か?
ただでさえ知識もないような年下のリマに手を出すなんて____
それだけじゃない。
リマは、あの歳になって知識もない上に、あんな事をされてきてたんだ…
なのに俺はいつの間にか勝手に舞い上がって…
リマに『あの時』の事を体で思い出させてしまった。
ガンッ!!
思いっきり壁を殴る
臨「…クソッ…!!」
すごく悔しい。…本当は今すぐにでも言ってあげたい。リマのせいじゃない。俺は大丈夫だから…自分を責めないで…
桃「あの…折原…さん……?;」
あーあ…見られちゃったのか…
臨「…どうしたの?」
俺は笑顔で対応する。
桃「あの…何があったのか、お聞きしても良いですか…?」
…これは、痛いところを突かれたね。
臨「この話は、近いうちに…リマがいないところで、キセキの世代皆を集めて話す事にするよ。…桃井ちゃん、これだけは言っておくね?」
桃「…はい。」