第1章 夕日
桃井side
桃「赤司君!大ちゃんに呼ばれたから、私も保健室に行ってくるね!;」
赤「あ…ああ…」
あの後、私たち以外のクラスの子は凄く静かだった。
私たちが白井さんに手を出さなかった理由を説明したら反論はされなかったし、なによりも白井さんがあの時大ちゃんを庇ってくれなきゃ、大ちゃんが怪我してたんだ…
事の重大さを皆は分かっているから、少し反省しているんだと思う。
…赤司君の言うことを聞いてて、本当に良かったと思う。
保健室に着いた…
ガラッ
急いでドアを開けて入ったけど…
桃「大ちゃん!!;どうし…たの………!!!大ちゃん!何したの!!?;」
私が見たのは、明らかに大ちゃんに怯えて、泣きながら震えてる白井さんの姿だった。
「!?;」
私は急いで白井さんのもとに駆け寄って、守るようにギュッとした。
…ちょっと苦しそうだけど、大丈夫そうだからこのままの姿勢で。