第1章 夕日
「そもそも、なんで屋上から飛び降りて来たの?」
臨「屋上で隠れて見てたから☆あ、証拠とかちゃんと撮ったから必要な時は言ってね?w」
「…なんでそんなとこまで見てんのよ」
コイツ、ストーカー?
臨「リマのことだから、なんでも知っておかなきゃじゃん♪」
いやいや、それ犯罪…
「よく入ってこれたわね…(汗)」
…でも、本音を言うと、来てくれて嬉しかったりする。
だけど、私は素直になれないから…
「臨也…」
私は臨也の服をツンっと引っ張る。
臨「ん?なーに?♪」
天邪鬼な私の…
「………何でもない。」
精一杯の…
臨「そう?」
素直な気持ち…
「……………(ボソッ)ありがとう…」
臨「!」
ギュッ
少し、抱いている手に力が入った。
…聞こえちゃったかな?
………私の信頼してる人…
暖い…………
夕日に照らされながら、私は臨也に家まで送ってもらった。
私がさっき考えてた事は、私の胸の内だけの秘密____
____同時刻、リマの家のドアの前____
臨「(ボソッ)ちゃんと、分かってるよ。…いつでも、助けに行くから……」