第10章 君と見たい未来
大倉side
朝目が覚めると
ひなこの寝顔がすぐ隣にあって
なぜだか今日は
見慣れたその顔が
かわいくて仕方ない笑
小さく寝息を立てる唇に
そっとキスをすると
“んっ’’
と吐き出す少し苦しそうな吐息も
全部が俺だけのもんや
そう思うと
嬉しくて顔が勝手に緩んでしまう
本当はもっと
ひなこと一緒にいたいけど
今日もしっかり仕事があるわけで
とめどなく溢れてくる
幸せの感情には
一度しっかり蓋をして
今日の仕事が無事に終わったら…
またひなこに会いに来よう
それだけを楽しみに
今日一日を乗り切ってやる!!!