第9章 見たくない真実との向き合い方
丸山side
あぁぁあ…
俺はなんて最低なんやろう涙?
誰よりも1番つらいはずのひなちゃんを
もっと辛くさせるようなことを
言ってしまった…
ひなちゃんの家からの帰り道
なんだかすごい罪悪感に苛まれ
自分の家に着く頃には
自分が悪人になったような
気分になる…
ベッドにぽすんと顔をうずめると
目の前に浮かぶんは
『ごめん…なさい…』
ただそう言って
俺から目を逸らした
今にも泣き出しそうな
ひなちゃんの顔で…
「ごめんな…?」
そう呟いた声が
1人の部屋に吸い込まれていく…
2人の気持ちはきっと一緒やのに
どうしてこうももつれて絡んで
誰も幸せじゃない結末に向かって
進んでしまうんやろうなぁ…
大倉…
もう俺には出来ることが無いわ
早く自分の気持ちに気付かんと
本当に大切なもの
失ってしまうよ…?