第9章 見たくない真実との向き合い方
丸山side
「はぁ…どうして俺の恋愛は
こうも複雑でめんどくさいんや!!
俺が前世で
なんか悪いことしたんか…?
それならそう言うといてくれへん?
なぁ…丸!!」
あぁ…めんどくさい…笑
酔っ払いに絡まれること
もう2時間…
いいかげんうんざりしてきたよね?
「聞いてる…丸ちゃん?
ちゃんと聞いて!?」
無駄に近づく酔っ払いの顔を
遠くに押しやりながら
めんどくさいついでに
「聞いてます。
もう2時間も聞いてるよ笑!
結局おーくらはさ…
どうしたいん?
このままひなこちゃん
手放しても後悔せーへんの?」
なんて確信をつく質問を
してみたりして笑
そしたら酔っ払いさんは
「…ええ……わ…ない…。」
「はい笑?」
「だから…ええわけないやんか!
昨日だって…
ただひなこな声が聞きたくて
ただそれだけで…
傷付けたかったわけちゃうよ…
大事に思ってたし…
こんな俺にも
あほみたいに優しくしてくれる
ひなこなそばにおりたいって…
ずっとずっと側におってほしいって
思ってたよ。
ただもうどうしていいかわからへん…
あいつがあの日目の前に現れて
俺の名前呼んだ時から
幸せやった日に
連れ戻されたみたいに
抜け出されへん…
苦しくて仕方ないのに
どうしようもない…
助けてくれよ…丸…」
なんて今にも泣きだしそうな声で
言うたかと思ったら
電池が切れたみたいに
ぱたんと机に突っ伏して
寝息を立て始めた…。