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俺様主君といたずらな恋

第7章 動き始めた時間


「大倉…さん…

ほんとに…ど…ど…うしたんですか…?」


抱きしめた腕の中で

往生際悪く今だに暴れ回るひなこに



「暴れても絶対に離さへんから…

ちょっとじっとしてくれへん笑?」



そう言って

抱きしめた腕にギュッと力を入れると



ひなこは驚いたように

体をびくんと震わせ

真っ赤な顔で俺を見つめて…



「やっぱり今日の大倉さんは

なんか変です…」


そう小さな声で文句を言いながらも

やっと諦めた様子で

ぽすんと頭を俺の胸の上に乗せてくる…笑



そんな素直でかわいいひなこには

優しくしてあげたいけど


口から出る言葉は




「ところでほんまに…

丸のとこに嫁に行く気なん笑?」



なんて…

意地悪な言葉で



そんな俺の言葉に



ひなこは勢いよく頭を上げて



「そ…んなわけ…

ないじゃないですか!!」


なんて怒ったように唇を尖らせる…笑



可愛すぎてだらしなくにやけてくる

口元を隠しつて


「そうなん…?

すごい仲良さそうに話してたから

ひなこも乗り気なんかと思ったわ。」



なんて笑顔でさらに意地悪を

もう一つ…



そしたら予想外に

今にも泣き出しそうな顔で



「私は…

好きじゃない人とキスしたりしません…

好きだから…

笑っててほしくて…

好きだから…

触れられても嫌じゃない…

好きだから…」



なんて

悩殺級の言葉を連呼する汗



だから慌てて



「それ以上はあかん!!

可愛すぎて襲いたくなる!!!」


そう言って

口を手で塞ぐと


その手をひなこは力任せに押し除けて



「大倉さんなんか大嫌いです…」



そう言って

俺の胸に顔を押しつけて

ギュッと抱きついてくる…



可愛くていじめたくなる…

大事すぎて触れるんが怖くなる…

失うんが怖くて遠ざけたくなる…



ひねくれすぎてる自分に

嫌気がさすけど…



そんな俺も

受け入れてくれりひなこの側が

俺の居場所や



そう思えるから

この手を絶対に離さへん…




そう


この時の俺は

疑うこともなく思ってたんや…
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