第6章 君を守る盾
「どうして…ここにいるんですか…?」
抱きしめられた腕の中
そう小さく呟くと
「だってひなこが言うたんやんか?
お腹空いたら来てもいいって…笑
だからここに来た…」
そう言って大倉さんは
私を抱きしめる腕にギュッと力を入れる…
なんだか心がそわそわするような
この状況にドクンドクンと
心臓は勢いよく暴れ出して
それを必死にごまかすために
「今…あの…
餃子…作って食べるところで…
とりあえず…その…た…食べませんか
餃子…?」
そう言って
ゆっくり体を押し返すと
「もちろん食べるに決まってるやんか笑」
そう言って大倉さんは
私の手を引き
リビングに向かい歩き始めた…