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俺様主君といたずらな恋

第4章 おもちゃがおもちゃでなくなる日


その日

ひなことの待ち合わせに

少し遅れて到着した俺が見たんは



人混みの中

キョロキョロと俺の姿を探す

小さなひなこの姿で



いつもと変わらないその姿が

今日はなぜか


あの日の自分と重なって



傷付けられるなんて

考えもせず


ただそこで俺を待つその姿に


足が震えて前に進めなくなる…



待ちくたびれたように

スマホを取り出したひなこに

背中を向けて



震え出したスマホを耳にあて


「ごめん…行かれへんわ…」


そう呟いて俺は電話を切った…
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