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俺様主君といたずらな恋

第3章 新しいおもちゃ


嫌々ながら

開いた玄関の扉の先には


「もう…出てくんの遅いわ笑」


なんて楽しそうに笑う大倉様がいて


「でも私はそもそも行くなんて

言ってませんし…」


そう文句を言う私の姿に…


「でもそうやって文句言う割に

お出かけする準備は万端やんか笑?」


なんて痛いところを

的確につついてくる…涙


言われてみれば…

真面目な性格のせいで

お出かけ準備万端な姿の自分に気付いて

顔が熱くなるのを

必死に両手で隠しながら


「違い…ますから…

これはたまたま午前中に出かける

用事があって…だから…」


そう早口にまくし立てる私の右手を

大倉様の手が掴んで



「はいはい…もうええからはよ行くで…?

俺が見たい映画の上映時間に

間に合わへんなるから笑」


そう言うと

有無を言わさず

私の手を引き…


いや…


私の手を引きずり

歩き始めた…
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