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暁の契りと桃色の在り処 外伝 【イケメン戦国】

第12章 嫉妬渦巻く仮装の宴 前編


「宴が終わるまでは怒らないって約束してくださいね?」

『ふぅ、仕置きは必ず、だな。』

「た、たぶん?」

『…仕方あるまい。宴が終わるまでは、目を瞑る。』

「やったぁー!」

『おっ、御館様!』

「咲、いいって!ほら、行こっ。では、皆様また後程…。」

あさひは逃げるように広間を出ていった。

『仕置き覚悟なんて、あいつなにやるんだ?』

『ま、ろくなことじゃないだろうね。さ、行きますよ。政宗さん。』

『おっ、やる気になったな!みつやす!』

『…は?みつやす? …やめろ!』

『政宗、みつやす、とはなんだ?』

『はっ、秀吉。わかんねぇか?家康と三成、合わせて
みつやすだ!』

『『ふっ。』』

信長と光秀が笑い出す。

『私と家康様が合わさるなど、なんと光栄な…』

『俺には地獄だっ!政宗さん、余計なこと言わない!
先に行きますからね!』

『あっ。おい、待てよ!』

ドタドタと二人の足音が広間から遠ざかる。

『まったく。あれじゃあ、視察先でもからかわれるな。』

『…しかし、あさひは何に仮装するんでしょうか?』

『咲が止めるとなると余程ですな。』

『仕置きがどの程度になるか、楽しみだな。』

余裕をみせる信長の言葉に、広間に残る四人はふっと頬を緩ませた。



前編 完











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