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ネモフィラを夢に見る

第11章 Like a Dream






「・・・ほぅ。」



「どうかしたの?赤井さん。」

赤井「・・・坊やか。いやなに、新たな奴らの情報だ。」
コ「・・・!?どんな情報!?」
赤井「あぁ、なんでも、新しいコードネームの情報だそうだ。」





名前は、フォーギヴン。




コ「・・・フォーギヴン。そいつは今、どこに、」
赤井「坊や、どうやらこのフォーギヴンを捕まえれば坊やのその状況を変えることができるかもしれないぞ。」
コ「?それって、どういうこと?」
赤井「フォーギヴンは、メインサーバーだそうだ。」
コ「・・・メインサーバー!!?それ、本当!!?」
赤井「しかし、妙だな。」



メール画面を見て、赤井は不審に思う。



コ「妙って?」
赤井「俺が所属をしていた時、フォーギヴンなんて名前のコードネーム持ちの話は一切なかった。この、3年程の間にコードネームを持ち、メインサーバーになるだなんて、考えられるか?」
コ「・・・どうだろう。それほどの実力者なのかもしれない。・・・あるいは、知らされていなかった、とか。」
赤井「ほう・・・?コードネーム持ちにも知らされてないとなると、本人の意思で隠していた可能性もあるな。」
コ「あるいは、そこから情報が漏れることを恐れた組織が隠した、とか。・・・その情報、どこから?」
赤井「CIAだ。間違いはないはずだ。」
コ「CIA・・・。」



少年は考え込み、赤井を見る。



コ「それで、容姿とかは何か分かってるの?」
赤井「・・・子供。」
コ「・・・子供?」
赤井「あぁ。金髪の、子供だそうだ。」
コ「メインサーバーが、子供・・・?」



訳が分からない。尚更、何故、そんな子供に?



赤井「坊やの学校に金髪の子供はいないのか?」
コ「いないよ。いたら目立ってるし。」
赤井「・・・ま、日本にいるかどうかも分かっていないしな。」
コ「・・・フォーギヴン、か。」





フォーギヴン。ライとバーボンの混ざった酒。


許されたお酒だ。





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