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ネモフィラを夢に見る

第2章 Start Japanese Life




昼休みになり、学校探索に行こう!と言い出した歩美と、その後ろには同じクラスメイトの姿があった。



歩美「あのね、楓ちゃん。こっちは元太くん。こっちが光彦くん!」

光彦「こんにちは!僕は円谷 光彦です。宜しくお願いしますね。」
元太「俺は小嶋 元太だ。歩美に言われたから仕方なく来てやったぞ!」
歩美「もう、元太くんってば。」


歩美は少し不貞腐れた表情を見せる。


楓「三人は仲がいいんだね。」
元太「まぁな!!」
歩美「行こっ!まずは校長先生の部屋からね!!」


歩美は楓の手を取り、学校案内を始めた。
その際、いろんなことを聞かれた。


歩美「どうして引っ越してきたの?」
楓「仕事の都合で、こっちに来る予定があったんだ。」
光彦「なるほど。ご両親のご都合だったんですね!営業職か何かでしょうか?」
楓「営業・・・??」


同い年でそのような言葉が出るだなんて知らなかった。


光彦「あ、いえ、営業職というのは職の一つで、」
元太「光彦の話長いから気にしなくていいぞ。変に難しいし。」
歩美「んー、営業職ってなぁに?歩美もよくわかんない。」


二人の反応を見る限り、彼が普通でないことを察する。


楓「ごめんね、光彦くん。詳しくは知らないの。仕事で引っ越しする必要があるって言われて。」
光彦「そうなんですねぇ。すみません。つい気になってしまって。」
楓「ううん。気にしないで。」
元太「楓は兄弟いるのか?」
楓「え・・・と、」
歩美「えーでも転校生は楓ちゃんだけだったよ?」



ふと、脳裏によぎった人物。楓は呟いた。


楓「・・・んーん、一人っ子だよ。」
歩美「だよね!」












「約束だ。君なら出来る。」



そんな言葉を、今になって思い出すなんて。







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