第9章 Case of Dolphin Land Hotel
コナン「・・・え?競馬当たったの?」
蘭「そうなの。どうやら楓ちゃんの言ってた馬が一位だったみたいで・・・。」
小五郎「おい小僧!あの将来は絶対美人になるであろう俺の勝利の女神様は今日来てないのか!!」
コ「・・・え?」
蘭「もう!楓ちゃんも少年探偵団の皆も来てないでしょ!!それに、楓ちゃんはお父さんのじゃないわよ!!」
全く、とプンスコしながら小五郎を事務所へ放り込む蘭。
コ「・・・女神様って、楓ちゃんの、こと?」
引きつりながらそう質問すると、蘭はため息を零しながら戻ってくる。
蘭「そうなの。なーにが、俺の勝利の女神様、よ!楓ちゃんが可哀想だわ。万馬券を当てたからって、次も当たるとは限らないのに。」
コ「ハハハ・・・。」
蘭「そういやあの日、お父さん眠らなかったのに事件解決しちゃったな。・・・そんなこともあるんだ。」
そう呟きながら蘭はキッチンで夕食の用意をしている。
コ「(あのおっちゃんが自力で解決するだなんて珍しいな・・・。)」
蘭「ね、コナンくん。今度楓ちゃんお家に誘ってあげて?」
コ「え?うん、いいけど・・・どうして?」
蘭「皆が遊びに行ってる時・・・やっぱり、楓ちゃん、寂しいみたいだから。あ、寂しいって楓ちゃんが言ったわけじゃないよ?ただ・・・そんな雰囲気が、出てたなぁって、思ったの。」
コ「・・・うん、わかった。」
小五郎「おう!坊主!あの子ならいつでも呼んでいいぞ!!」
蘭「もう!お父さん!!!」
随分と小五郎に気に入られたらしい楓に、思わず合掌しそうになった。