第9章 Case of Dolphin Land Hotel
小五郎「んで、これがこうで・・・。」
楓「おじさん。まだ競馬してるの?」
小五郎「メインレースはこれからなんだよ!!」
そう言ってバンバン新聞を叩く小五郎。覗き込んで、馬の名前を見つめる。
楓「ね、おじさん。この馬強そう。」
小五郎「あ?・・・コイツか?記者予想に勝つだなんて言ってる奴誰もいねぇ馬じゃねぇか。」
楓「そうなの?」
蘭「もうお父さんってば!」
小五郎が立ち上がったので、楓は蘭の傍へ寄っていく。
蘭「まだ小学生の子に競馬なんて教えないの!ほら、行こう楓ちゃん。イルカいっぱいいるんだって!」
楓「そんなにいっぱいいるの?」
蘭「そうみたい!楽しみねー。」
楓「うん!私、イルカのショーが見たい!」
蘭「あら、じゃあいい席取らないとね!」
新聞を見てブツブツ呟いている小五郎を置いてドルフィンランドへと向かう。
蘭「事件で、ゆっくりイルカ見れる時間少なくなっちゃったけど、きっとまだショーはやってるはずだから。」
楓「やってるといいねぇ。」
蘭さんと手をつないで回ったドルフィンランドは、とっても楽しかった。