第9章 Case of Dolphin Land Hotel
すぐに警察の人が来て立ち入り禁止のテープを貼られる。
目暮「・・・それで、第一発見者はこの女性3名と、いつもながら偶然居合わせた毛利君、君かね。」
ジトリと目暮警部に見られてしどろもどろになる小五郎だったが、目暮警部がこちらを見て、目を丸くする。
目暮「おや、コナンくんじゃないのかね。珍しい。天宮さん、だったかね。」
楓「はい。コナン君達は遊びに行ってて、蘭さんが遊びに誘ってくれたんです。」
目暮「そうか。それで事件に遭遇するとは、災難だったね。」
そう言って警部は頭を撫でてくれる。きょとん、としていると警部は立ち上がって女性3人の方を見て告げる。
目暮「事情聴取をせねばなりませんから、別室の方へ移動をお願いできますか?」
小五郎「では私がボディーガードを!」
目暮「そんな必要はないぞ。」
そう言って部下を呼ぶと部下が女性3名を連れて行った。
事件現場に戻ると、警察の人たちが作業をしていた。
目暮「それで、どうだね。高木くん。」
高木「あぁ、警部。被害者は藤村直美さん。27歳で、海外で子供服のデザイナーをやっていたそうです。」
その最中、作業をしていた警察の人が被害者のポケットから催涙スプレーを見つける。
目暮「催涙スプレー!?」
小五郎「藤村さんは海外生活が長いせいで、用心深くなってたんでしょうなぁ。」
楓「じゃあ、犯人は知らない人じゃないってことだよね?」
小五郎「なに?」
蘭「確かに・・・知らない人が部屋に入ってきたら、催涙スプレー使うものね。」
目暮「じゃあ顔見知りの犯行、という可能性が高いか・・・。」
ふと、思い出す。あの人、そういや駅で何かしてた、ような。