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ネモフィラを夢に見る

第6章 Robber of Lady





「お姉ちゃん!」

明美「・・・あら。フォーギヴン、来ていたの?」


自室の前で待っていた少女。その少女を部屋に招き入れ、ジュースを差し出す。


楓「探偵事務所に行ったんでしょ?ちょっと対策に来たの。」
明美「対策?」
楓「暫く、ここに来れそうにないの。お姉ちゃんにも会えそうにないから。」
明美「・・・そう。」
楓「大丈夫。また絶対に会うから。」
明美「・・えぇ、わかったわ。それで、対策って何を?」
楓「はい、これ。」



そう言って差し出されたのは、今持っている端末とは別のスマホ。


明美「・・・これ、は?」
楓「完全防水のスマホ。私からお姉ちゃんにプレゼント。絶対に持ち歩いてね。」
明美「・・・わかったわ。」
楓「それから、後日ここに荷物が届くの。少年が来た後にね。」
明美「少年?少年の知り合いなんていないわよ?」
楓「まぁまぁ。・・・荷物に、その中身を使うべきタイミングを指示したメモも入れてるから、そのメモは見たら燃やしてほしいの。いい?」
明美「・・・えぇ、わかったわ。」
楓「明美お姉ちゃん。」



その少女は、どこか悲しそうに、けれど綺麗に笑った。



楓「きっと、大丈夫。私、今までのお仕事でミスなんて一度もしたことがないの。」




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