第6章 Robber of Lady
嫌なことを夢に見た。きっと、昨日寝る前に不必要な情報を見つけたからだ。
ベッドから降りてリビングに向かうと、ベルモットがソファに座っていた。
ベ「あら、フォーギヴン?まだ真夜中よ?」
楓「ねぇ、ベルモット。強盗をしたら組織から抜けれるの?」
そう質問をすると、ベルモットは嗤った。
ベ「貴方も参加する?」
楓「それ、本気で言っているなら、私も本気にするよ?」
そう返事をすれば、ベルモットは困ったように眉を下げた。
ベ「妹を連れて、辞めるんですって。」
楓「・・・シェリーが辞めれるわけないのに。」
ベ「貴方もそう思うかしら。」
楓「ねぇベルモット。これ、私絡んだらジン怒るかな。」
そう告げると、ベルモットは目を丸くする。
ベ「珍しいわね。いつもなら、関係のないことだって言うのに。」
楓「興味が沸いたのよ。ジンの沸点がどれだけ低いのか。」
ベ「・・・変なところに興味持っちゃって。」
楓「ね、怒るかな。」
ベ「・・・そうね、怒るでしょうね。」
そう、ベルモットが返事をすることが分かっていたのに、その言葉が聞けて、口角が上がるのが分かった。
楓「そう。それはとても、楽しみだわ。」