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ネモフィラを夢に見る

第3章 Little detective




東都タワーに辿り着き、子どもたちは回りをキョロキョロと見回し始めた。

そんな中、楓は一番後ろをついて行きながら考える。


タワーの隣の月が意味するものは恐らく夜である、ということ。ならその下にあるマークは夜でないと見れない物。なおかつ、イタリア人の人間が描いたものなのだから、漢字に置き換えるとかそんなに難しく考える必要はなさそうだ。



元太「洋服屋だな!!」
コ「え、ちょ、おい!」


どうしてそのような結論に至ったのか分からないが、突如3人は洋服屋へと走っていく。少女はため息をついてその後ろを歩いて行った。


案の定、洋服屋にお宝があるわけなく、どのお店からも4人は追い出されていた。


歩美「洋服屋じゃなさそうね・・・。」
元太「腹減ったなぁ。」


気が付けば日は沈みかけている。


歩美「なにか食べようか!」
コ「ねぇ、本屋に寄っていかない?」


目の前にある本屋を見つけたコナンはそう問うた。


元太「バーカ。本屋じゃ何も食えないだろ。」
コ「ちょっとだけ。ね?」


そう言って本屋へ入る。歩美、光彦、元太たちはまっすぐ漫画の棚へと向かって行ってしまった。コナンは別の棚へと歩いて行ってしまう。チラリ、とコナンの向かった棚を見ると、辞典や参考書の並ぶ棚だった。


楓「・・・。」


随分と賢い子だな、と思いながら別の棚を見に行くフリをしてケータイを見る。着信は入っていないようだった。


ホッと一安心してメールを入れる。



楓「ごめんなさい。」


折角日本に来ているのに、一緒にご飯食べれないなんて。と思っていると、コナンは目的のものを購入し、本屋に用事がなくなったらしい。



元太「腹減った!」
光彦「ちょうどあそこにハンバーガー屋さんがありますし、入りましょう!」


あぁ、これは本格的に解読出来ないと帰れないやつだ。



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