第15章 They are police.
眠い。
歩美「どうしたの?楓ちゃん。」
楓「んー・・・すごく、眠くて。」
光彦「夜更かししたんですか?ダメですよ!夜更かしは肌に良くないって言いますし!」
楓「昨日はちゃんと寝たのよ・・・?」
凄く眠そうな少女。思わずため息を1つ零して少女に近づく。
コナン「あんまりにも眠いなら保健室行けよ?そっちの方がベッドで寝れるわけだし。」
哀「そうね・・・。無理はしちゃダメよ?」
楓「ん・・・ちょっと寝てくる・・。」
そう言って少女はフラフラと廊下を歩いて行った。
哀「本当に眠そうね。ちゃんと保健室に辿り着けるかしら。」
コナン「昨日寝たっていう割には寝不足っぽかったな。」
哀「・・・貴方、彼女が嘘ついてるって言いたいの?」
コナン「いや、そういうわけじゃねぇけど・・・徹夜した時の状態に似てただろ、あの様子。」
哀「そう、だけど・・・ちょっと心配だから見てくるわ。」
コナン「あ、あぁ。」
パタパタと少女の後を追いかける灰原。その後ろ姿を見届けると歩美達が寄ってくる。
歩美「大丈夫かなぁ、楓ちゃん。」
光彦「以前も眠そうな時ありましたけど、今日はそれ以上に眠そうでしたね。」
元太「寝てねぇんだろ、きっと。」
歩美「えーでも楓ちゃん、さっきはちゃんと寝たって言ってたよ!!」
コナン「まぁまぁ、寝たら戻ってくるだろ。」
ピーピー、と探偵バッジが鳴る。ここに居ない人間でバッジを鳴らすのは灰原しかいない。
コナン「どうした?灰原。」
『誰か来て!!!廊下で倒れてしまったの!!凄い熱だわ!!』
それを聞いて迷わず教室を飛び出した。
歩美「コナンくん!?早いよぉ!!」
元太「待てよコナン!」
角を曲がったところで灰原は少女の側にしゃがみこんでいた。
コナン「灰原!」
哀「赤くなってないけど、かなり高いわ。貴方は先生を呼んできてくれない?」
コナン「あぁ。分かってる。」
着ていた上着を少女に被せて職員室へ走る。
眠い、としか言わなかった少女。違和感を感じていたのに。
コナン「・・・クソッ。」