第15章 They are police.
コ「え?フォーギヴンの情報がなくなった?」
「あぁ。正確に言えば、入手先を失った、だな。」
工藤邸に住む男性、赤井秀一はそう告げる。コナンはその言葉に顔を真っ青にしながら口を開く。
コ「まさか、潜入捜査官が殺害された?」
赤井「いや、そういうわけじゃない。キールが殺害されていないことも確認済だ。」
コ「なら、どうして?」
赤井「随分と溺愛されているようでな。そのコードネームを出すだけで、奴は拳銃を突き付けるそうだ。」
コ「・・・その人、大丈夫なんだよね?」
赤井「あぁ。二度と口にするなと怒られただけで何とか済んだようだ。」
コ「・・・ねぇ、フォーギヴンの事、赤井さんは何も知らないんだよね?」
赤井「あぁ、記憶にない。」
コナンは考える。
コ「・・・知らなかっただけで、赤井さんが潜入した時には既に存在していた可能性は?」
赤井「あり得なくはない。なんせ奴さんはどうやら全てを知っているようだからな。」
コ「全て?それってどういうこと??」
赤井「・・・すまない。口が滑った。聞かなかったことにしてほしい。」
そういう赤井にコナンはジッと見る。
コ「・・・いつか話してくれる?」
赤井「あぁ、勿論。その時が来れば、必ず。」
コ「そっか。ならいいや。」
コナンは背を向けてしまったから、赤井の表情を見ることはなかった。
赤井「・・・。(やってしまった。)」
口外してはならないと、あれだけ言われていたのに。ジョディやキャメルにすら知らされていない。
赤井「・・・やはり、向いていないか。」
きっとこの場に居れば、あいつは言うのだろう。
「やっぱり、変わらない。」