• テキストサイズ

【鬼滅の刃】燃ゆる恋路に花束を

第8章 雨宿りはお好き?


舞side



……なんとなく、なんとなくだけど、先生の様子がおかしい。

いつも大雑把な先生が、渡したタオルを丁寧に使ってるし、さっきからよく笑ってる。


一体どうしてだろう……と、先生を観察すると「……なんだよ。」なんて、照れ臭そうに俯くものだから、こちらまで恥ずかしくなってくる。



「おい、どうした?」



少し心配そうに私の顔を見た先生。


「…その、……。別に…何でもないですよ。」


まさか、先生の様子がおかしいです。なんて言えるはずもない私に、先生は「そうかァ……」と、どこか意味ありげに呟いた。


……まさか、私の考えている事が伝わってしまった…?


そんな事を思っている間にも、雨は更に激しさを増し、雨粒を地面に叩きつけていた。


「……アイツらとは……どうなんだよ。」


先生は、私から視線を逸らして、薄暗い空を見上げていた。



「…キスしたのは、先生が初めてです……。」



いきなりの質問に動揺しながらも、正直に答えると、先生は「……は?」と、呆気に取られたような顔をして固まった。

やっぱり今日の先生は変だ。

今だって絶望したような表現でため息ついてるし。


疲れてるのかなあ……。






/ 63ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp