第7章 猛れ!体育祭!
「まさか……。」
ある1つの考えが、善逸の頭をよぎった。
「舞、あの人たちの誰かの事が好きなのか?」
「えっ!?!?」
明らかな動揺を見せた舞からは、激しい心音と様々な感情の音が聞こえた。
「あのなぁ、舞……」
善逸が呆れた様子で口を開いたその時だった。
「紫色少女!!!」
毎度の如く現れる教師の1人、煉獄が舞のもとへ訪れた。
「れ、煉獄先生っ!!」
舞がパッと煉獄の方を向いた瞬間、善逸の耳に怒涛の勢いで舞の音が響いた。
(うわうわうわうわうわうわ、コイツら絶対両想いじゃん。さっさと付き合えばいいのに何してんの???俺にこの光景を見せる口実でも作りたい訳???公衆の面前でイチャつきやがってーーーーッッ!!!)