第7章 猛れ!体育祭!
晴天の空にパンパンと打ち上がる昼花火。
最高なまでに晴れ渡った空の元で開催された体育祭は、開会式の時点でそれはそれはもう最高潮に盛り上がった。
「なあ、お前さっきもおにぎり食べてたよな?」
「さっきのはこんぶ。これは鮭。」
具を聞いてる訳じゃないんだけど。と、舞の隣に並んでいた善逸は呟いた。
そもそも体育祭の開会式に早弁をするアホが何処にいるのだろうか。
そう、ここにいるのだ。自身の両隣に、2人も。
「おい!善一!戦いはいつ始まんだ!?」
「まだだよ。……てか、あれ見てくれよ、怖すぎだろ。」
うわっと声を漏らしながら善逸が指差した先にいたのは、キメツ学園でも四天王と言われる程名を馳せている教師4人。
その4人は体育祭だからということもあり、いつも以上に覇気が増し、ただならぬオーラが滲み出ていた。