第7章 猛れ!体育祭!
ある日のお昼休みの事。
いつものように善逸達と賑やかに昼食を食べていた矢先、校内に放送が入った。
『えー……。ま、…紫色!直ちに美術室に来い。3分以内に来なければ……大爆発だぜ!!』
名乗る間もなく放送を切ったのはある人物。
けれど、こんな破天荒な発想をする教師はこの学校に1人しか居ない。
「おい!舞!早く行けよ!!もうすぐ1分経つ!!」
「やばっ!!片付けよろしく!善逸っ!!」
そう。宇髄先生である。
慌てて教室を飛び出せば、廊下を通る生徒が私に向けて哀れみの目を向けてくる。
"大爆発"なんてのは冗談かもしれない。けど、今日の宇髄先生の機嫌は最高潮。恐らく冗談ではないだろう。
「っはあ、先生!!!来ましたよ!!」
「おっ、あと15秒遅かったら爆発だったな。」
ほら、やっぱりこの人はこういう人なんだ。