第6章 美術教師の目論見※
「なんてな……。」
保健室のベッドの縁に座り、自身が吐き出した白濁の欲望をティッシュで拭き取る。
何を隠そう、今までのは全て俺の妄想。
舞をベッドに押し倒した時、次の授業は変更があったので歴史です。なんて言うもんだから急いで返してしまったのだ。
「はあぁぁ〜〜〜…………。」
キスぐらいちゃんと唇にしときゃあよかったなあ……なんて、今更考えてももう遅い。
そもそも生徒に手を出すのは教師として有るまじき事。
結局は、これで良かったのだ。
「ヤるならド派手に……。」
時間は有限。やるならとことんド派手にやればいい。
他の奴らにも劣らないくらいド派手に、あいつの心を掴んで見せる。