第5章 様子のおかしい教師陣
「え、その禁止令高等部まで続くの?」
……あれは…早く競技を終わらせたかっただけだから……。
てか、別にダンクシュート禁止なんて言われてないし。言わない方が悪いでしょ!?
「まあまあ……、でも舞、運動神経いいじゃないか。玉入れなんて勿体ないよ、リレーとか出たらいいんじゃないか?」
「炭治郎…リレーなんて運動部に任せておけばいいんだよ。炭治郎剣道部でしょ?炭治郎がやりなよ。期待のエースがさあ」
そう。走る系は大体運動部に任せればいいのだ。
スカした調子で、渋ってやりたくないと言う奴が稀に居るけれど、ああいう奴の気が知れない。
思春期だか反抗期だか知らないけど、自分の得意分野なら出ればいいのに。
「いいよな、モテるやつは。舞なんか下ネタ言ってるだけで告白されるもんな。伊之助だって顔がいいし、炭治郎は性格いいし。俺なんかなん……」
善逸の僻みスイッチが入ったその時だった。
教室の扉が開かれ、悲鳴嶼先生が入ってきた。