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【鬼滅の刃】燃ゆる恋路に花束を

第4章 恋に落ちる音がした




入部してから約1週間程経った日の事だった。

その日は土曜日で、半日の部活動。


4月中旬とは思えない程の茹だるような暑さの中、体操着姿の舞とパーカーを脱いでTシャツ姿となった宇髄は、体育祭で使う入場門の塗装を行っていた。


「これ、2人でやる仕事じゃないですよね」

「まあな。終わったらアイス買いに行こうぜ」


基からなにかと才のある舞は、宇髄と共に体育祭の入場門を淡々と作成していた……のだが……


「よしっ!これで完せ……あっ」


3mほどある円柱を梯子に登りながら塗装をしていた宇髄は、手に持っていたペンキの缶を誤って下へ落とした。

下で作業をしているのはパネル担当の舞


真っ逆さまに落ちていくペンキ缶は中身を零しながら舞を目掛けて落ちていく。


「うわっ!?」


見事な反射神経で直撃を逃れた舞だったが、その髪や服はペンキに塗れていた……………………















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