第3章 過激な部活動勧誘
舞side
「ここは美術部。普段は美術室として授業してるけど放課後は部活で使ってる」
少し寒いかもね。
そう言ってカナヲは美術室の扉を開けた。
「よォ。入部届けか?」
眼前に広がったのは、果てしなく続く青い空。
そして、ただ1人が椅子に座ってキャンパスに向き合うという異様な光景。
「……え?」
ここって美術部だよね?
なんで先生1人だけ?
状況が飲み込めず、素っ頓狂な声を上げた私に、カナヲが言葉を続けた。
「美術室ね、宇髄先生が爆発させて壊したの。部員も皆怖がって退部しちゃった。」
「…………え?」
益々混乱してきた、爆破?退部?それって部なの?
先生1人なら美術部要らなくない……?
「お前それ入部届けじゃねぇか!!美術部入んのか!」
「あっ、ちが……」
私の手から入部届けを奪い取った宇髄先生は嬉しそうな表情で美術準備室へと行ってしまった。
恐らく顧問の印を押しに行ったのだろう……。
「舞、美術部でいいの?」
「いや……うん……もう、いいや。」
テンションが上がってしまった宇髄さんは止められない事は知っている。
もう、何を言っても聞いてくれないのだ。
「舞〜ッ!!ほら、顧問印押してやったぞ♡」
「あ……ありがとうございます……」
こうして、私の部活動が決まりました。
約3年間、この破天荒な祭りの神とマンツーマンで部活動です。
誰か助けてください。