• テキストサイズ

あかいいと。【ハンジ・ゾエ/進撃の巨人】

第9章 あなたとりんね 【転生現パロ】


・ ・ ・ ・ ・ ・




「!今月の壁外調査だけど……」


「その前にいい加減お風呂入ってくださいっ
モブリットさん、ハンジさん浴場まで連れてきてー!!」



「私たち…いつまでこうしていられるんでしょうか」


「さあ、どうだろうね。
でも絶対に貴女を離さないって約束する」


「ふふ、月並みですね……。大好きです、ハンジさん」




・ ・ ・ ・ ・ ・




ピピピ、とけたたましく震えるスマートフォン。
最後まで引き損ねたカーテンから漏れる朝日が、私をやさしく包んでいた。



「…んん、休みなのになんでアラーム、が」



つめたい。
指先で触れた頬が濡れている。
驚いて目を擦るも、ぼたぼたとこぼれる涙の粒たち。



「なんで…」



わからない。なにか懐かしい夢を見ていた気がするのに。


断片的な記憶しかなく、それも儚いものだった。
砂が落ちるように海馬から消えて。



「そうだ、ハンジさんと会うんだ。ご飯を食べて、兵舎に帰……」



兵舎?



「それで、あしたはへきがいだから、はやく…ねむらなきゃ」



なんの話?



「わかんないわかんない。何、これ」



唇を撫でる言葉たちは、私を置き去りにして溶けていく。
/ 71ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp