Beloved villains 〖ツイステ短編集〗
第1章 フロイドと喧嘩するお話
「んで?何があったんだよ?」
やっぱり話は逸らせなかったみたい........
「なんだ、ナギフロイド先輩となにかあったのか?」
とデュースも話に乗ってくる
『........実は........』
私は今までの事を全部2人に話した。
2人で居ても監督生の所に行ってしまうこと、その事で盛大な喧嘩をしたこと
『ってことなんだ、多分、別れたことになるのかな........。』
泣きそうになりながら2人に笑顔を向ける
「「...............。」」
2人は何も言わずに頭を撫でてきた、どうしたんだろう?
『........エース?デュース?どうしたの?』
「あんま、無理すんなよ。」
「そうだぞ、僕達はマ、マブだからな!」
2人がそう言ってくれて凄く嬉しい、ずっとモヤモヤしていた心が少しだけ晴れた気がする
『2人とも........ありがと』
自然に笑顔になる、みんなと入ればきっと、フロイド先輩のこともすぐ忘れられる気がする。きっと。
「なあ、ナギ........っ!!!!!」
話しだしたエースが急に目を見開いて一点を凝視し始めた
心なしか顔が青ざめているように見える
『エース、急にどうし........っっ』
何があるのかと思って振り向いたらそこにいた
「ねぇ、クリオネちゃん。なぁにしてんの?」
フロイド先輩が
『っひ........ふ、フロイドせんぱ........』
怖い、とてつもなく怖い。フロイド先輩は今とてつもなく不機嫌だと思う。口元は笑っているのに目が笑っていない
「カニちゃんもサバちゃんも、なに、頭撫でてんの?絞められたい〜?」
「ナギ!お、オレたち監督生のとこ行ってくるわ!グリムもさ、寂しがってると思うし!」
「そ、そうだな!僕達はそろそろ!!では、ごゆっくり!先輩!」
えっ、えっ、さっき頼れよ!とかマブだ!とか言ってくれたじゃん?手のひら返し早くない?パニックだよ?
「ね、クリオネちゃん。わかるよねぇ?........来いよ」
ガッ!と体を持ち上げられたけど、ごちゃごちゃになった頭を冷静にさせるのに精一杯だった