Beloved villains 〖ツイステ短編集〗
第1章 フロイドと喧嘩するお話
_________1日目
だいぶ泣き腫らしてしまって、私の顔は凄いことになっていた
薄く化粧をして誤魔化してみるがエースやデュース、監督生、グリムにまで心配されてしまった
大丈夫、心配しないでって笑ってみせる、上手く笑えているかはわからないけど
授業が終わって中休み、1年生の教室に来たフロイド先輩は何事も無かったかのように話しかけてきた
「あっいたぁ〜、クリオネちゃ〜ん」
なんで?私たち、昨日別れたはずだよね?
『あ、わ、わたし、先生に呼ばれてるので.....っ』
その場から逃げ出してしまった
その場に残されたフロイド先輩はポカン、とした顔をしていたらしい(エース談)
__________2日目
「あっ、クリオネちゃっ...」
『エ、エース!!今日購買の日でしょ??早く行かないとデラックスメンチカツサンド無くなっちゃうよ!!行こ!!』
「お、おう??でもおまえ、、、」
『いいから!早く行こ!』
「.............」
そこから2日間そんな感じでフロイド先輩を避け続けた
_________5日目
フロイド先輩と別れてから、エースやデュース達と過ごすことが多くなった。
監督生と一緒にいたらフロイド先輩と遭遇する確率上がっちゃうんだよね.......。
「なあ、ナギお前どうしたんだよ?」
『んー?なにが??』
エースに聞かれたことを少しはぐらかしてみる
「だーかーら!お前の彼氏のことだよ!」
『っ.......』
「あの人が話しかける度にお前何かと都合つけて避けるじゃんか。何かあったのか?」
バレてる、さすがにエースは鋭いなぁ
『別れたはず........なんだけど、ね』
「はぁ!?!?おまっ........えっ!?」
『こ、声が大きい!』
大きい声を出すエースに思わず口を塞いでしまう
「わ、わるい、つい........」
『つい、じゃないよもー!』
全くエースは........
私はエースの口から手をどけて席に座り直した