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Beloved villains 〖ツイステ短編集〗

第1章 フロイドと喧嘩するお話



考え出したら止まらなくなってしまって、錬金術の授業は頭に入らなかった、クルーウェル先生にも呆れられてしまった

監督生は悪くないと思いたい。どちらかと言うと嫌がっているし私にも気を使ってくれている。
いやだ、こんな自分に嫌気がさす。
もういっそ自分から聞いてしまおう。私とフロイドさんは本当に恋人なの?


........恋人?
私、フロイド先輩にちゃんと好きって言われたことある.....?

告白された時も話の流れで「俺の物になってよ」としか言われていない 。私は好きだったから多少の違和感を感じながらも頷いた。

「あっ、クリオネちゃ〜ん!どしたの?暗い顔して?」



『.......フ、ロイド、先輩』

最悪だ、今1番会いたくない人。私の頭からずっと離れない人
思わず泣きそうになってしまう


「.......どうしたの?誰かに何かされた?どいつ?絞めてあげるよ〜?」

にこにこしていた先輩が急に真顔になってそう言った

『先輩...先輩は本当に私が好きですか、?本当は監督生が好きなんじゃないですか.......?』


「.........はぁ?なんでそーなるの??小エビちゃん面白いから遊んでるだけだよ〜?...何かと思ったらそんなくだらない事で悩んでたの〜?」

くだらない?今くだらないって言った?

『.....くだらない、ですか。私がどんな思いで.......っ』

思わず声が震えてしまう
泣くな、今泣いたら卑怯だ


「はぁ.....。あんましつまんないこと言わないでよ〜...。絞めちゃうよ?」

その一言で私の中の何かが切れてしまった


『いつも.....いつも私と居ても監督生を見つけたら私の事なんていなかったみたいに........っ...放置して、挙句の果てにめんどくさい、つまらないって...私たち付き合ってる意味、あるんですか.....っ!?』

ダメ、これ以上言っちゃダメ。戻れなくなる

『フロイド先輩なんてきらい.....だいっきらい!』

ああ、言ってしまった。もうダメだ。


「はぁ??そんなに言うならいいよ、俺もめんどくさいの嫌だし〜勝手にすれば?」

『っっ!!』
いたたまれなくなってその場から逃げ出した

もう、おしまいだね
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