Beloved villains 〖ツイステ短編集〗
第5章 リーチ兄弟と3Pするお話
ジェイド先輩はというと
1.2年生で飛行術の合同練習があった時、A組は2年E組と一緒だった
私は鈍臭いことに、飛行術の前のウォーミングアップで転んで足をくじいてしまった
「ナギさん!!」
いち早く駆け寄ってきてくれたのはジェイド先輩だった
『だ、大丈夫で........っ.......』
立ち上がろうとした時、足に痛みを感じで顔が歪む
「無理をしないでください。さぁ、僕の首に腕を回して、保健室に行きましょう。」
フワリと体が抱き上げられる感覚に慌てて腕を回す
『すみません........ありがとうございます........っ』
という具合に、王子様のように私を助けてくれたのだった
その後も2人のアプローチは続いていく。
今までこんなことして来なかったのに、急に好意を示されると気恥しいものがある。
2人は本気で私のことが好きなんだと思うと、私の気持ちは酷く恥ずかしいもののように感じた。どちらかを選ぶなんて出来ないなら、どちらも選ばなければいい。
今日、今日は絶対に言おう2人とは付き合えないって
そして今に至る
「俺たちもう1週間も待ったよ〜、ねぇ、ジェイド〜」
「ええ、そうですねフロイド、そろそろ答えをおきかせ願えますか?ナギさん」
ニッコリと双子特有の微笑みで威圧感を与えてくる
『あ、あの。すみません........どちらとも、付き合えません........。』
その瞬間、2人から笑みが消え真顔になる
「はぁ?さんざん待ったのにそれは無いんじゃな〜い?クリオネちゃん」
「........理由を聞かせていただいても?........例えば、他に好きな方がいらっしゃるとか、?」
「........あ゛?........そう、そうなんだ〜。」
2人の顔がどんどん怖いものになっていく早く弁解しないと。2人のことは大好きだって
『ちがっ、あのっ........』
「あ〜♡ねぇジェイド〜、俺、イイコト思いついちゃった〜♡」
「おや、奇遇ですね、フロイド。........僕もです........♡」
すごく嫌な予感がする。イタズラを思いついた時の顔をしてる2人のこの顔を見る時はだいたいろくな事がない
「じゃ、行こっか〜、クリオネちゃん♡」