Beloved villains 〖ツイステ短編集〗
第5章 リーチ兄弟と3Pするお話
「僕と付き合って頂きたいんです。」
........えっ???付き合う??えっ??
『つき、あう........?』
「ええ、僕の番に........失礼、陸では彼女、と言うんでしたね。なって頂きたいのですが。僕では難しいでしょうか........?」
ちょっと待って、頭がこんがらがっている。先程フロイド先輩に告白されたばかりなのに。
........わかった、双子による手の込んだイタズラなのかも。2人で話を合わせて私をからかってるのかもしれない。
『じょ、冗談は辞めてくださいよ〜!フロイド先輩にもさっき同じこと、言われて。フロイド先輩と話しを合わせてからかってるんですか??』
だとしたら悪質すぎる。もしかして、2人のことが好きだってこと、バレてた?だからこんな........。
「フロイドが........?先を越されてしまいましたね。冗談ではありませんよ、僕は貴方が本当に好きなんです。」
困った顔で笑うジェイド先輩。
冗談ではないと言われてさらに頭がこんがらがってしまう
『すみません、フロイド先輩にも、言ったんですけど........少し考えさせください........。』
「そうですね。ナギさんも頭が混乱しているのでしょう。僕はいくらでもお待ちしますよ。では。」
人の良さそうな笑みを浮かべ去っていくジェイド先輩
私は2人のことが好きで、2人も私のことが好き........?
そんな美味しい展開ある?いや、ありえない........。。
『ほんと、どうしよう........。』
2人とも待つ、とは言ってくれたけど放ってて置いてくれる、とは言われていないわけで........
例えば、クルーウェル先生に頼まれ、次の授業で使う教材をどっさりと持たされた時
「クリオネちゃん♡俺、持ってあげる〜っ」
『フロイド先輩!でも、重いから........っあ』
「クリオネちゃん、ほせーしちっちぇ〜から心配なの〜」
『あ、ありがとうございます........っ』
今までおもちゃ扱いだったけど、こんな感じで女の子扱いに変わっていて、ドキドキと胸が音をたてる。
ほんとうに私のことが好きなんだ........。