Beloved villains 〖ツイステ短編集〗
第2章 マレウスさんと公開プレイするお話
翌日の中休み、私は魔法のクーラーボックスに入っているアイスを持ちながらケイト先輩を探していた
ちなみにケイト先輩は甘いものが苦手だと聞いてたので甘くない抹茶のアイスを買ってきた。
『あ、いた!ケイト先輩!』
「おっ!ナギちゃん昨日ぶりー!3年生の教室まで来てどうしたの?」
『あの、昨日アイス屋さんを教えてもらったのでお礼で........。ケイト先輩には甘くないものを選んできたんですけど、要らなかったら誰かにあげちゃって大丈夫です!』
「〜〜うれしい!ありがとね!女の子から貰うものはなんだって美味しいよ〜!トレイくんに自慢してこよ〜!」
『トレイ先輩の分もありますよ』
「ですよね!!!」
なんて会話をしながら笑っていたところを、マレウス先輩に見られていたなんて、気づかなかった
昼休み、私はアイスが決まったという報告とガーゴイルの進捗を聞くためにシルバー先輩の元に向かっていた
『シルバー先輩こんにちは。』
「ん?ああ、お前か。準備の方はどうだ?」
『はい!バッチリです!セベク君にもアイス屋さんに付き合ってもらったので!........あ、これマレウス先輩が好きそうなアイスのリストです、当日これお願いしますね!』
「は........パーティーにお前は来ないつもりなのか........?」
シルバー先輩がびっくりした顔でそう言ってくるが、ディアソムニア寮のパーティーの中に入るなんて無理だ、みんなからの視線で心が折れてしまう。きっとアウェイ感も半端ない
『え、私は部外者なので。それにいつもマレウス先輩のそばにいる人達だけで祝った方が楽しいですよ!』
「........いや、お前が来てくれないとマレウス様が 、」
「シルバー」
低くて、威圧感のある声
マレウス先輩の声がシルバー先輩の後ろから聞こえた
「........シルバー、ナギと話があるんだ。席を外してくれないか」
「マ、マレウス様........。かしこまりました。ナギさっきの話、考えておいてくれ」
私が来ないとマレウス先輩がなんなんだろう、続きが気になるな、と思いながら目の前のマレウス先輩を見上げる