Beloved villains 〖ツイステ短編集〗
第2章 マレウスさんと公開プレイするお話
『なるほど、このお店とこのお店は人気なんですね........』
「すまないな、俺は氷菓系は疎いんだ、流行もわからない」
ケータイにメモをしているとトレイ先輩が申し訳なさそうにそう言ってきた
『あ、いえいえ!お気になさらないで下さい!お二人共お食事中にすみません、ありがとうございました!』
「え〜もう行っちゃうの?せっかくだから一緒にご飯食べよ!」
「そうだな、忙しないのもよくないぞ、今日はここで食べるといい」
そう言われて2人の好意にありがたく甘えることにした
_____________放課後
私はセベク君にアイスのお店の視察に付き合ってもらおうと探していた
『あ、いた!........マレウス先輩も一緒だ。』
誕生日まであまり時間がないし、マレウス先輩の好みを知ってそうだしセベク君にはどうしても一緒に着いてきてもらいたかったけれど........
『(セベク君には申し訳ないけど、一緒に来てもらおう........!!)』
マレウス先輩と一緒にいられてすごく嬉しそうなセベク君に罪悪感を覚えながら声をかけることにした
『マレウス先輩、こんにちは!........セベク君、ちょっといい?』
「ああ、ナギか、セベクに何か用事か?」
「む!人間!何か用か!」
僕と若様の時間を邪魔するな!って視線でビシビシ伝わってくる。ほんとにごめんね........。。
とりあえず、マレウス先輩にバレないように誤魔化しながら。
『あ、あの事でちょっと相談なんだけど........。』
「!!........あの事か。........若様!少しこいつと出てきます。大変心苦しいですがお待ちください........!!」
ちらっとマレウス先輩の顔を盗み見てみる。
「ふむ、わかった。また後でな」
よかった、バレてないみたい。ちょっとだけ機嫌が悪そうに見えるのはセベク君との時間を取られたからだと思う。今日だけです、直ぐにお返しします........と心の中で思いながら私はセベク君と視察に出かけたのだった